(1)暗号の仕組みの違い
ブロック暗号とストリーム暗号の言葉の定義などは、試験には出ないと思いますので、参考程度に聞いて下さい。
ストリーム暗号は、ビットやバイト単位で暗号しますが、ブロック暗号は、ある程度の塊(ブロック)で暗号処理をします。だから、ブロック暗号です。
代表例は以下です。
・ブロック暗号:DES、3DES、AES
・ストリーム暗号:RC4

[参考]
過去問(H29秋NW午後Ⅱ問2)では、以下の記載があります。
「WEPでは, 1バイト単位の[ f:ストリーム ]暗号であるRC4を使用」
「AESはブロック暗号なので,暗号化するメッセージを一定サイズのブロック単位に分割して処理する」

(2)利用モード
「利用モード」という言葉があります。まずは過去問(H27秋午後Ⅱ問2)を見てみましょう。 
Uさん:幾つかの暗号化製品の説明書に“暗号の利用モード”や“CBCモード”という記述がありました。これは何でしょうか。
R主任:利用モードとは,ブロック暗号アルゴリズムを用いてブロック長よりも長いデータを暗号化する際に使われる技術のことだ。CBCモードは,よく使われる利用モードの一つだよ。
情報セキュリティスペシャリスト試験を目指す女性SE

ブロック長より長いデータを暗号化するとき、何か問題があるのですか?
ブロック単位で暗号化するから、同じ部分は同じ暗号になります。よって、それらの頻度などから暗号が解かれやすくなるのです。そこで、単純なブロック単位の暗号(ECB:Electronic Codebook)ではなく、前のブロックの暗号情報を使って暗号化する(CBC:Cipher Block Chaining)が、DESやAESで利用されています。

さて、この問題をもう少し見てみましょう。お時間があるときに、実際の問題にチャレンジしてください。
Uさん:利用モードは他にもあるのですか。
R主任:図6に代表的な利用モードがまとめられているので見てごらん。ブロック暗号アルゴリズムの利用時には,暗号化の目的や利用方法に合わせて,適切な利用モードを選ぶ必要がある。例えば,③ディスクやファイルの暗号化にECBモードをそのまま用いるのは,セキュリティ上の問題がある。
 利用モードによって,ランダムアクセス時の性能が大きく異なる場合もある。例えば,512バイトの平文Pを,ブロック長が128ビットのブロック暗号アルゴリズムで暗号化した暗号文Cがあり,この暗号アルゴリズムでは平文と暗号文の長さは同じとする。平文Pにおいて1,025ビット目から始まる1ブロック分のデータを修正した場合,平文Pの修正に対応して暗号文Cを修正するためには,暗号化処理を,ECBモードでは[ i ]回,CBCモードでは[ j ]回実行しなければならない。
 また,別の暗号文C’で,513ビット目から始まる1ブロック分のデータを復号するためには,暗号化処理又はその逆処理を,ECBモードでは[ k ]回,CBCモードでは[ l ]回,OFBモードでは[ m ]回実行する必要がある。
 複数ブロックの並列処理は,[ n ]の場合,暗号化時は不可能だが,復号時は可能だ。[ o ]の場合は,鍵ストリームに相当するデータを事前に計算することができる。
 ただし,一部の利用モードは,特定の攻撃に弱いので注意が必要だ。
情報セキュリティスペシャリスト_cbc_ECB_OFB