シンクライアントとは?
新クライアントではなくThin (薄い,痩せた)Clientで,Citrix社のXenAppが有名です。
従来のようなパソコンは,アプリケーションを入れて処理するのでFat(太った)クライアントと呼ばれることもあります。それに対して,ほとんどの処理をサーバで行うためにThin クライアントと考えることができます。

シンクライアントの目的
シンクライアント化する目的は,大きく以下の2つです。
1)セキュリティ強化
2)運用負荷の軽減
セキュリティの強化に関しては,過去問で次のように述べられています。
情報漏えい対策として、ハードディスクなどの記憶装置をもたずUSBメモリなどの外部記憶媒体も利用できないシンクライアント端末を利用する(H23SC春PM1問3より)

シンクライアントの方式
大きく4つあります。当初はSBC型が中心だったが、今は仮想PC型が主軸であろう。

画面転送型
[概要]
 SBC(Server Based Computing)型とも言われます。いわゆるメタフレームまたはリモートデスクトップです。サーバで処理を行い,クライアントには画面情報のみを転送します。
[問題・課題]
 例えば,サーバをWindows 2003とする場合,アプリケーションをWindows 2003サーバ上にインストールしなければなりません。しかし,アプリケーションの対応OSがWindows XPや7の場合,アプリケーションが使えないこともあります。

ブレードPC型
[概要]
 ブレードPCを一人1枚ずつ割り当てる方式です。SBC型のデメリットである対応OSの問題を解決します。サーバをブレードサーバとし,PCと同じ数だけブレードPCを用意します。各ブレードPCには,Windows XPや7などの通常クライアントOSをインストールします。クライアントに画面転送するところはSBC型と同じです。
[問題・課題]
 SBCは極端な話サーバ一台でも良いが,ブレードPC型の場合はPCの台数分のブレードPCが必要です。加えてThin Client の仕組みも必要です。コストがやや高くなり,それほど導入されていないのが現実です。

仮想PC型
[概要]
 PCを仮想化し,一人に1台の仮想PCを割り当てます。ブレードPCを仮想化したものと考えればよいでしょう。仮想した上で,SBCと同じく画面転送を行います。

ネットワークブート型
[概要]
 ログインするたびにPXEによるネットワークブートを行い,OSイメージをサーバからダウンロードします。この方式ではOSイメージを起動するたびに端末側にダウンロードし,処理は端末側で行います。Thin Clientというよりは,Fat Client になります。インターネットカフェなどでよく利用されます。
[問題・課題]
 太いネットワーク帯域が必要です。