セキュリティ技術およびセキュリティ対策の中軸ともいえるWebセキュリティの基礎を、「実機演習(ハンズオン)」を通して体得する一冊です。
・著者:左門 至峰, SATOKI(辻 知希)
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・定価:3,520円
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知識ゼロから試せる 21のハッキング体験で学ぶWebセキュリティ
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IPAは、2027年度から情報処理技術者試験の制度を大きく見直す予定です。
応用情報技術者試験や高度試験は「プロフェッショナルデジタルスキル試験」などへ再編されます。
一方、情報処理安全確保支援士試験(SC)は独立した試験として残り、名称変更も有りません。
2027年度の新制度による試験は、夏頃~秋頃の開始が予定されています。
2027年度の制度変更に先立ち、2026年度からSCはCBT方式になります。
主な変更は以下です。
❶科目名の変更
| 変更前 | 変更後 |
|---|---|
| 午前Ⅰ | 科目A-1 |
| 午前Ⅱ | 科目A-2 |
| 午後 | 科目B |
❷CBT方式へ移行
従来の一斉試験ではなく、指定された試験期間内にテストセンターで受験する方式になります。
❸科目Aと科目Bを別の期間に受験
❹試験問題は非公開になる
CBT化後は試験問題が非公開となり、第三者への開示も禁止されます。
これまでのように、試験終了後にその回の問題がIPAから公開されることはありません。
2026年度(試験は2027年2月~3月)はCBT化されますが、試験内容については従来制度を基本的に引き継ぎます。
つまり、「2026年度のCBT化」と「2027年度からの試験制度変更」は別の変更と考えた方が分かりやすいでしょう。
最も大きな変更は科目Bです。
| 項目 | 現行(CBT化) | 2027年度新制度案 |
|---|---|---|
| 科目A-1 | 50分・30問 | 45分・30問 |
| 科目A-2 | 40分・25問 | 35分・25問 |
| 科目B | 150分 | 120分 |
| 科目Bの出題 | 4問から2問を選択 | 12問 ※1問1答形式:8問、1問3答形式:4問 の実質20設問 |
| 科目Bの形式 | 記述式 | 公開サンプルでは選択式 |
| 全体の試験時間 | 240分 | 200分 |
現在の科目Bは、長文問題4問から2問を選択して記述する形式です。
一方、新制度では120分・12問になります。
・公開サンプルを見ると、選択式なので、従来のような、「○文字以内で答えよ」という記述がなくなります。
ただし、「選択式になる=簡単な4択問題になる」というわけではありません。
サンプル問題を見ると、Webサイトの画面遷移やURL、セッションIDなどの長い事例を読んで回答する問題もあります。
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(サンプル問題より)
IPAは、新制度について「マネジメント分野の強化等」を明記しています。
新シラバスでは、例えば以下が重視されています。
・情報資産管理
・リスクアセスメント
・サプライチェーン管理
・セキュリティ監査
・コンプライアンス
・デジタルガバナンス
・経営層への報告、助言
・新シラバスではAI関連の内容もかなり追加されています。
・例えば、プロンプトインジェクション、ジェイルブレイク、データポイズニング、モデル窃取、ディープフェイク、AI for Security、Security for AI、OWASP Top 10 for LLM Applicationsなどです。
・AIについては、「AIをセキュリティに利用する(AI for Security)」だけでなく、「AIシステムそのものを守る(Security for AI)」の両面が対象になっています。
・従来は4問から得意な2問を選択できたが、新制度では12問を幅広く解くため、幅広く勉強する必要がある。また、試験で問われる範囲も広がる。
・サンプルを見ると、問1は3つの回答の組合せを選ぶ8択、問2設問3は7択です。4択ではなく6〜8択の組合せ選択で、当てずっぽうが効かない
・とはいえ、これまで、文字数以内に回答するのは難しかった。これがなくなるので、記述問題としての難しさは下がる。
基本情報技術者試験は2020年度からCBT方式へ移行しましたが、その前後で合格率が大きく上昇しています。
| 試験 | 合格率 |
|---|---|
| 2019年度秋期(CBT化前) | 28.5% |
| 2020年度(CBT化) | 48.1% |
| 2021年度 | 40.7% |
| 2022年度 | 37.4% |
ただし、CBT化されると、ある程度勉強して「受かりそう」と思った人が受けるので、合格率が上がった=難易度が下がった、と一概に言えるものではありません。
参考までに、最近のSCの合格率は以下です。
| 試験 | 合格率 |
|---|---|
| 2024年度春期 | 19.3% |
| 2024年度秋期 | 15.1% |
| 2025年度春期 | 19.0% |
| 2025年度秋期 | 22.3% |
(1)のFEの場合でも書いた理由と同じで、合格率は上がると思います。
・ここで悩むのが、2026年度(試験は2027年2月~3月)の現行制度を受けるか、新制度まで待つか」です。
・すでに現在のSC対策をかなり進めている人であれば、せっかくの機会なので、2026年度に受験する方がよいでしょう。
・一方、まだ本格的に勉強を始めていない人や、記述問題が苦手な人は、2027年度の新制度を待つのも選択肢でしょう。2026年度は記述式のままなので、答案をキーボードで入力する練習も必要です。
・また、それほど決定的な理由にはなりませんが、2026年度試験で科目A-1を通過すれば新制度でも免除申請できるであろうと想定されます。
情報処理安全確保支援士試験の令和7年の過去問(春・秋)を、徹底的に解説しました。
試験制度の変更により、おそらくこのシリーズの最後になるような気がして、つい張り切りすぎました。ちょっとページ数が多くなってしまいましたが、どうぞよろしくお願いします